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2021/11/11 21:59

 Glicina Peonyでは、アーティフィシャルフラワー、プリザーブドフラワー、ドライフラワーの製作・販売をしています。お客様からはそれぞれの花の違いについてよくご質問を受けるため、こちらのページで特徴を簡単にまとめてみました。ご購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてくださいね♪



アーティフィシャルフラワーとは?

 アーティフィシャル(artificial)を英語で訳すと「造形の」という意味で、フラワー(flower)は「花」という意味になります。「造形の」という部分からもわかる通り、本物の花ではないところに大きな特徴があります。つまり、生花をリアルに再現した、生花にはない美しさを表現した造られた花がアーティフィシャルフラワーです。

 アーティフィシャルフラワーよりも「造花」という言葉のほうがご存知の方も多いと思います。アーティフィシャルフラワーは造花の一種ですが、造花の「生花とはあまり似ていない」「見た目が少し安っぽい」といったイメージとは異なり、とても高品質で見た目もより本物の生花に近いといえます。しかし本物の生花ではないため、アーティフィシャルフラワーは鮮度・香りといった花本来の特徴は有していません。

 アーティフィシャルフラワーはポリエステルやポリエチレンといった素材で作られています。とても高品質で見た目もより本物の生花に近いアーティフィシャルフラワーですが、生花よりも耐久性があり、茎を自由に曲げられるのでアレンジの幅もひろく、給水の必要もなく、劣化もしないことからコサージュなどのアクセサリーやインテリアにはピッタリで、多くのシーンで活用されています。近年は、長期保存が可能なことから結婚式のブーケもアーティフィシャルフラワーをご希望される花嫁さんが非常に多く、結婚式などの華やかなシーンにも活用されています。Glicina Peonyでもアーティフィシャルフラワーを使ったフラワーアクセサリーはよく製作しています。

 元々、アーティフィシャルフラワーは海外で誕生しましたが、生花では出せない高い芸術性と耐久性が好評で、近年、日本でも非常に注目されてきています。また、日本人が製作するアーティフィシャルフラワーは技術力も高く、世界的に高い評価を受けるようになってきています。



 プリザーブドフラワーとは?

 プリザーブドフラワーは英語では【Preserved flower】という表記になりますが、海外では、【flower preservation】や【floral preservation】という言葉の方がよく使われています。プリザーブド(Preserved)とは「保存された」という意味で、フラワー(flower)は「花」という意味になります。プリザーブドフラワーは生花をもとに作られている点が、アーティフィシャルフラワーとは大きく異なる部分になります。また、プリザーブドフラワーは後述するドライフラワーとよく混同されますが、全くの別物となる点には注意が必要です。

 プリザーブドフラワーは、生花の一番美しい時期に色素を抜き取り、染料を吸わせるなどの特殊な加工を施して、生花には存在しないダークブルーやラベンダーパープルなどの好みの色へと仕上げていきます。プリザーブドフラワーは、特別な染料を用いて作られるためカラーバリエーションが豊富な点が大きな特徴といえます。また、枯れることがなく、水やりの必要もないこともプリザーブドフラワーが人気の理由といえるでしょう。生花のため、耐久性の面ではアーティフィシャルフラワーには劣りますが、花本来の柔らかさやみずみずしさなど、生花に近い質感はアーティフィシャルフラワーにはないプリザーブドフラワーの特徴です。



 ドライフラワーとは?

 ドライフラワーは、自然の花、葉、茎、果実などを乾燥させて、水分を抜いたものになります。ドライフラワーは、元々は、枯れても姿が変わらない花や、自然に乾燥した花を意味していたようです。プリザーブドフラワーは、特別な染料を用いて作られますが、ドライフラワーは乾燥させるのみといった部分に大きな違いがあります。また、アーティフィシャルフラワーとも違う、アンティークのような褪せた色合いと、水分の抜けた固めの質感はドライフラワーならではの大きな特徴といえるでしょう。

 ドライフラワーの作り方には、自然乾燥、シリカゲル乾燥、機械乾燥などの方法がありますが、ドライフラワーの作り方は比較的簡単で、最も簡単なのは採集した草花を束ね、風通しのよい日陰に、根のほうを上に向けて乾かすだけでも作ることができます。


 以上、アーティフィシャルフラワー、プリザーブドフラワー、ドライフラワーの特徴を簡単にまとめてみました。それぞれに魅力がありますので、この記事を参考にしていただければ幸いです。